上野学園は、1904(明治37)年の創立時より、人間の尊厳と自由とを教育の場において求め、知らしめ、また、芸術の創造と研究の拠点として発展してきました。その教育精神の基盤は学祖石橋藏五郎が説いた「自覚」にあります。
「自覚」とは、自己を深く見つめ、これを内面から知る体験であり、自己の真の価値に目覚めることでもあります。まずはこれを求める心を自ら養うことが重要であり、さらに、「自覚」を求めることは、一生の課題でなければなりません。
この建学の精神を現在に活かしながら、しかも次の世代へと引き継いでいくことが、本学園の教育の理想であり、この普遍的精神を持つことによって、上野学園独自の学風と伝統が形成されてきました。
自己を時代に活かすために必要不可欠な要素が、自由な精神であり、「自覚」であるのです。